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株式会社Firstが何の会社なの?社長は誰?前原里帆は何をしたの?

目次

株式会社Firstが何の会社なの?

株式会社First(ファースト)は、広島県を拠点に外構・エクステリア工事や土木工事、解体工事などを手がける建設・施工会社です。

2023年に設立された比較的新しい会社で、広島県だけでなく山口県や福岡県でも事業を展開しています。

株式会社Firstが一気に注目されたのは、代表取締役として掲載されている前原里帆容疑者が、男性を国外へ移送した疑いなどで2026年8月に逮捕されたためです。

さらに9月には別の男性をめぐる事件でも再逮捕され、会社名を検索する人が増えています。

ただし、代表者にかけられている容疑と株式会社Firstが通常行ってきた建設・施工事業は、分けて考える必要があります。

まずは事件の話へ進む前に、「株式会社Firstってそもそも何をしている会社なの?」というところから整理していきます。

株式会社Firstは広島の建設・施工会社

株式会社Firstは、広島を中心に住宅の外構や土木、解体などを扱っている建設・施工会社です。

会社情報では、広島県・山口県・福岡県を主な事業エリアとしています。

住宅の門やフェンス、駐車場といった外まわりを整える外構・エクステリア工事のほか、土木工事や解体工事なども手がけています。

今回の事件では、男性が株式会社Firstの土木系求人へ応募し、採用面接を受けていたとされています。

そのため、ニュースだけを見ると「事件のために作られた会社なの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。

しかし、確認できる会社情報では建設・施工事業を行う法人として掲載されており、会社自体が違法な事業をしていたと確定したわけではありません。

会社員として求人を見るときも、社名だけでは仕事内容がサッパリ分からない会社は結構あります。

「First」だけなら建設会社なのかIT企業なのか、はたまた英会話教室なのかまで想像できてしまいますね。

では、株式会社Firstはいつ設立され、どこに本社を置いているのでしょうか。

株式会社Firstの会社概要!所在地や法人番号は?

株式会社Firstは、2023年に設立された広島市東区二葉の里の会社です。

確認できる会社情報をまとめました。

項目内容
会社名株式会社First
フリガナファースト
法人番号6240001061945
設立2023年
代表取締役前原里帆容疑者として掲載
所在地広島県広島市東区二葉の里1丁目4番19号ファーストビル1F
主な事業外構・エクステリア・土木・解体工事など
主な事業エリア広島県・山口県・福岡県

法人情報では、2024年4月30日に登記情報の変更が行われています。

また、経済産業省のGビズインフォでも、前原里帆容疑者が株式会社Firstの代表取締役として掲載されているとされています。

転職活動では給料、休日、残業時間あたりを真っ先にチェックしてしまいますが、会社名を法人番号まで調べることはあまりありません。

「年間休日120日」の数字には目が吸い寄せられるのに、法人番号13桁にはまったく心が躍らないのが会社員の悲しいところです。

とはいえ、気になる会社を調べる場合、法人番号や所在地、代表者などの基本情報を確認するだけでも会社の実態を知る手がかりになります。

続いて、株式会社Firstが具体的にどのような仕事を請け負っているのか見ていきます。

株式会社Firstの事業内容は外構・土木・解体工事など

株式会社Firstの主な事業は、外構・エクステリア工事、土木工事、解体工事などです。

門扉やフェンス、駐車場といった住宅まわりの施工に加え、土地の造成なども扱っています。

外構工事という言葉だけではイメージしにくいですが、家を建てた後の駐車スペースや塀、門などを整える仕事を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

土木や解体まで扱っているため、住宅の外まわりだけに特化した会社というより、建物や土地に関係する幅広い施工を請け負う会社といえます。

今回の事件で男性が応募したとされるのも、こうした事業と関連する土木系の求人でした。

ここも重要で、男性が最初から特殊詐欺などの仕事を探していたわけではありません。

通常の仕事を探して株式会社Firstの求人へ応募したことが、後の接点になったとみられています。

転職活動を経験すると分かりますが、求人サイトから普通に応募して面接まで進んだ会社なら、知らない相手より信用してしまうのは自然です。

その後に別の仕事を紹介された場合も、「以前面接した会社だから大丈夫だろう」と感じる可能性はありそうです。

今回の事件が単純なSNS経由の闇バイトとは少し違って見える理由も、この最初の接点にあります。

では、株式会社Firstはどれくらい前から存在する会社なのでしょうか。

株式会社Firstは2023年設立の会社

株式会社Firstは、2023年に設立された比較的新しい会社です。

2026年時点で設立から約3年となり、その代表取締役として掲載されているのが前原里帆容疑者です。

会社の詳しい設立経緯や、前原里帆容疑者がどのような経緯で建設・施工会社を立ち上げたのかについては、現在確認できる情報だけでは分からない部分があります。

一方で、2024年には前原里帆容疑者が高齢女性を保護したとして、広島県警から感謝状を受けたとされています。

その約2年後に前原里帆容疑者が広島県警に逮捕されたことで、過去の出来事も改めて注目されることになりました。

ただ、逮捕されたという事実だけから株式会社Firstの事業全体まで犯罪と結び付けるのは適切ではありません。

現在問題になっているのは、前原里帆容疑者らが採用面接で接点を持った男性を、その後に海外の仕事へ勧誘したとされる一連の疑いです。

会社について調べていくと、次に気になるのはやはり「株式会社Firstの社長は誰なの?」という部分ですよね。

次は、株式会社Firstの社長として掲載されている前原里帆容疑者の年齢やプロフィール、広島県警から感謝状を受けた過去について詳しく見ていきます。

株式会社Firstの社長は誰?

株式会社Firstの社長は、代表取締役として掲載されている前原里帆容疑者です。

前原里帆容疑者は2026年8月の逮捕時点で32歳と報じられており、2023年に設立された株式会社Firstの代表を務めています。

今回の事件で名前を知った人も多いと思いますが、前原里帆容疑者は以前から事件報道に登場していた人物ではありません。

むしろ2024年には、困っていた高齢女性を保護したとして広島県警から感謝状を受けたとされています。

会社を調べていて「社長はどんな人なんだろう」と検索したら、感謝状と逮捕という正反対にも見える情報が出てくるため、戸惑った人もいるでしょう。

会社員なら勤務先の社長について、入社前より入社後のほうが詳しくなることも珍しくありません。

顔と名前は知っていても詳しい経歴は知らず、「社長メッセージは入社式以来読んでいない」というケースもありそうです。

前原里帆容疑者についても公開されている経歴は限られているため、現在確認できるプロフィールから見ていきます。

株式会社Firstの社長は前原里帆容疑者

株式会社Firstでは、前原里帆容疑者が代表取締役として掲載されています

株式会社Firstは2023年設立で、広島市東区二葉の里に本社を置く建設・施工会社です。

前原里帆容疑者は、その株式会社Firstで経営側の立場にあったことになります。

また、2025年に今回の事件に関係する47歳男性が株式会社Firstの土木系求人へ応募した当時も、前原里帆容疑者が会社の代表だったとされています。

一方、前原里帆容疑者が株式会社Firstを設立する前にどの会社で働いていたのか、いつから建設業に携わっていたのかといった詳しい職歴は、現在確認できる情報では明らかになっていません。

社長という肩書を見ると華やかですが、会社員目線では経営者は営業から採用、資金繰りまで考えることが増えるので、単純に「偉くていいな」とも言えません。

肩書だけで人物像を決めつけず、確認できている情報と分からない情報を分けて見る必要があります。

では、前原里帆容疑者の年齢など、現在分かっているプロフィールを整理してみましょう。

前原里帆容疑者の年齢やプロフィール

前原里帆容疑者は、2026年8月の逮捕時点で32歳です。

現在確認できるプロフィールは次の通りです。

項目内容
名前前原里帆
年齢32歳
職業会社役員
会社名株式会社First
役職代表取締役として掲載
会社設立2023年
主な事業外構・エクステリア・土木・解体工事など

前原里帆容疑者の詳しい生年月日や出身地、出身高校・大学などについては、現在確認できる情報では分かっていません。

株式会社First設立以前の詳しい勤務先や職歴についても同様です。

32歳で会社代表という点だけを見ると、比較的若い年代で経営側に回ったことになります。

30代になると会社では後輩から頼られ始める一方、上司からは普通に仕事が降ってくるという絶妙なポジションになりがちです。

そんな年代で会社を経営していたとなれば、どのような経緯で株式会社Firstを立ち上げたのか気になるところですが、分からない部分を想像で埋めるのは避けたいですね。

そして前原里帆容疑者の過去を調べるうえで外せないのが、2024年の高齢女性保護です。

前原里帆容疑者は2024年に広島県警から感謝状

前原里帆容疑者は、2024年に高齢女性を保護したとして、広島県警から感謝状を受けたとされています

2024年11月21日午後8時ごろ、広島市東区二葉の里にある勤務先付近で、高齢女性から「ここはどこですか」と声をかけられたことがきっかけでした。

高齢女性は足の痛みを訴えており、現在地や家族の電話番号もすぐには思い出せない状態だったとされています。

前原里帆容疑者は事情を聞いたうえで、高齢女性を車に乗せて自宅方面へ送りました。

そのころ、高齢女性には行方不明届が出されており、自宅付近では警察官が捜索していたとされています。

結果的に高齢女性は無事に家族のもとへ戻ることができ、この対応を受けて同年12月に感謝状が贈られました。

夜に見知らぬ人から声をかけられた場合、「何か困っているのかな」と思っても、そのまま通り過ぎてしまうことはありそうです。

仕事終わりならなおさら、頭の中は夕食と帰宅後の予定でいっぱいになっています。

そこで事情を聞き、帰宅できるところまで手助けしたというエピソードは、今回の逮捕報道だけから受ける印象とはかなり異なります。

ただし、2024年の人助けと2026年に前原里帆容疑者へかけられている容疑は別の出来事です。

過去に感謝状を受けたから現在の容疑が軽くなるわけでも、現在逮捕されているから過去の人助けまで否定されるわけでもありません。

それぞれ確認されている事実を切り分けて見ることが大切です。

では、その前原里帆容疑者は2026年に何をした疑いで逮捕されたのでしょうか

次は、不採用になった男性への仕事紹介から台湾への移送、タイの日本大使館へ逃げ込むまでの経緯を時系列で詳しく見ていきます。

前原里帆容疑者は何をしたの?

前原里帆容疑者は、株式会社Firstの採用面接で不採用になった男性を国外へ移送した疑いで、2026年8月17日に逮捕されました。

広島県警は、男性を海外へ送り、特殊詐欺の「かけ子」や薬物の運び屋などに関与させる目的があったとみています。

男性には当初、「3日くらいの国内出張でカバンを搬入する仕事」「報酬30万円」などと説明されたとされています。

ところが実際には、広島から関西国際空港へ移動し、台湾へ渡航することになりました。

その後、男性はタイへ移動しましたが、怖くなって日本大使館へ逃げ込んだとされています。

「国内で3日程度」という話から海外渡航に変わるのは、出張先の変更というレベルではありません。

会社員なら急な出張変更には多少慣れていても、「大阪が台湾になりました」と言われれば、さすがにスーツケースを閉じる手が止まります。

では、男性が株式会社Firstの求人へ応募してから、前原里帆容疑者らが逮捕されるまでに何があったのでしょうか。

前原里帆容疑者が逮捕された理由は?

前原里帆容疑者は、男性を国外へ移送する目的で誘拐した疑いなどで逮捕されています

広島県警は2026年8月17日、前原里帆容疑者と松本佑香容疑者を国外移送目的誘拐などの疑いで逮捕しました。

事件に巻き込まれたとされるのは、広島県内に住む47歳の警備員男性です。

男性は2025年、株式会社Firstの土木系求人へ応募して採用面接を受けましたが、不採用になったとされています。

当時、松本佑香容疑者は株式会社Firstの取締役でした。

その約1年後、男性へ別の仕事を紹介する連絡があり、再び接点が生まれたとされています。

知らない相手からの突然の勧誘ではなく、過去に面接を受けた会社とのつながりがあったところが今回の事件の特徴です。

転職活動では、不採用だった会社から後日「別の仕事ならどうですか」と連絡が来ても、それだけで怪しいとは思わないでしょう。

一度会った相手という安心感は意外と大きいものです。

では、その男性にどのような仕事が持ちかけられたのでしょうか。

不採用男性に「3日程度の国内出張で報酬30万円」の仕事を紹介した疑い

男性に持ちかけられたとされるのは、「3日くらいの国内出張でカバンを搬入する仕事」「報酬30万円」という仕事でした。

男性へ電話をかけたとされているのは、株式会社Firstの元取締役・松本佑香容疑者です。

警察は、前原里帆容疑者らが複数人で共謀し、2026年2月上旬から3月11日ごろにかけて男性を勧誘したとみています。

3日程度で30万円なら、単純計算で1日10万円です。

会社員として給与明細を毎月眺めていると、3日で30万円という数字にはかなりの破壊力があります。

「仕事内容の割に報酬が高すぎない?」と疑いながらも、過去に面接を受けた会社の関係者から紹介されれば、完全な闇バイトより信用してしまう可能性はありそうです。

高額報酬だけでなく、「誰から紹介された仕事なのか」という安心感まで重なると、警戒するハードルはさらに上がります。

しかし、男性が聞いていた国内の仕事は、やがて海外への移動へと変わっていきました。

男性を広島から台湾へ移送した疑い

男性は2026年3月11日、広島から関西国際空港へ移動し、その後、国際線で台湾へ移送されたとされています

松本佑香容疑者は、男性を監視しながらJR広島駅から関西国際空港まで同行した疑いが持たれています。

警察は、台湾からタイへ移動させ、さらに東南アジアの別の国へ向かわせる計画だったとみています。

当初説明されたとされる「国内出張でカバンを搬入する仕事」とは、かなり違う展開です。

仕事では予定変更がつきものですが、勤務地、仕事内容、移動先が次々と変わる場合は話が別です。

出張で「広島の予定でしたが福岡になりました」ならまだ分かりますが、「国内の予定でしたが海外です」となれば確認事項が一気に増えます。

特にパスポートが必要になる海外渡航なら、雇用主や仕事内容、滞在先、帰国予定などを事前に確認しておきたいところです。

男性も海外へ渡った後、危険を感じることになります。

男性はタイで日本大使館へ逃げ込んだ

男性は台湾からタイへ移動した後、怖くなって日本大使館へ逃げ込んだとされています

男性は結果的に、特殊詐欺や薬物の運搬には関与しなかったとされています。

広島県警は、男性を特殊詐欺の「かけ子」や薬物の運び屋などとして犯罪に加担させる狙いがあったとみています。

国内なら「話が違うので帰ります」と電車に乗ることもできますが、海外ではそう簡単にはいきません。

言葉も土地勘も十分でない場所なら、スマートフォンやパスポートを自由に使えるかどうかだけでも状況は大きく変わります。

海外の高額求人では、外務省も特殊詐欺や違法薬物の運搬などに加担させられるケースについて注意を呼びかけています。

「海外で簡単に高収入」という言葉は魅力的ですが、仕事内容が妙にぼんやりしている場合は、航空券を取るより先に疑ったほうが安全でしょう。

一方、前原里帆容疑者は警察が示している容疑を認めているわけではありません。

前原里帆容疑者は容疑を否認

前原里帆容疑者は、8月の逮捕について関与を否認しています

一方、松本佑香容疑者は8月の事件について、特殊詐欺などの仕事をさせるため海外へ派遣したという趣旨の供述をし、当初は容疑を認めたとされています。

広島県警は、前原里帆容疑者らに指示した人物がいる可能性も視野に入れ、事件の背後関係を調べています。

さらに捜査では、47歳男性以外にも株式会社Firstの採用面接を受けた人物が国外へ移送された可能性が浮上したとされています。

そして9月7日、前原里帆容疑者と松本佑香容疑者は、別の35歳男性を東南アジアへ移送しようとした疑いなどで再逮捕されました。

この男性も建設関係の仕事へ応募して不採用になった後、「海外で稼げるテレアポの仕事」を紹介されたとされています。

男性が不審に思って警察へ相談したため、国外への移送は未遂に終わりました。

前原里帆容疑者は9月の事件についても、「犯罪の実行役に勧誘していない」という趣旨の供述をして容疑を否認しています。

事件報道では「逮捕」という言葉だけが強く残りがちですが、逮捕された時点で有罪が確定したわけではありません

現段階では、警察がどのような疑いを持っているのかと、前原里帆容疑者側の認否を分けて見る必要があります。

そして、この事件をさらに掘り下げると出てくるのが**「トクリュウ」**という言葉です。

次は、前原里帆容疑者がなぜトクリュウのリクルーター役とみられているのか、株式会社Firstの採用面接との接点も含めて整理します。

前原里帆容疑者とトクリュウとの関係は?

前原里帆容疑者と松本佑香容疑者について、広島県警は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」のリクルーター役だったとみて捜査しています

リクルーターとは、特殊詐欺などの犯罪に関わる実行役を集める役割です。

今回特に気になるのは、SNSで突然「高収入の仕事があります」と誘われたのではなく、株式会社Firstの採用面接を受けた人物が、その後の勧誘対象になったとされている点です。

普通の転職活動で生まれた接点が、別の仕事の紹介へつながった疑いがあるわけですね。

会社員として転職活動をしていると、一度面接した会社から「別のポジションなら紹介できます」と連絡が来ても、それだけで怪しいとは感じにくいものです。

知らないアカウントから届く「日給10万円」なら警戒できても、面識のある相手だと心のセキュリティチェックが少し甘くなる可能性があります。

広島県警は、前原里帆容疑者らの背後に指示役がいる可能性も含め、事件の全体像を調べています。

前原里帆容疑者はリクルーター役だったとみられている

広島県警は、前原里帆容疑者と松本佑香容疑者について、トクリュウのリクルーター役だったとみています

2026年8月の事件では、株式会社Firstの土木系求人で不採用となった47歳男性が、その約1年後に別の仕事へ誘われ、台湾へ移送された疑いが持たれています。

警察は、男性を特殊詐欺の「かけ子」や薬物の運び屋などとして犯罪に関与させる目的があったとみています。

さらに9月の事件では、別の35歳男性に「海外で稼げるテレアポの仕事」を紹介し、特殊詐欺の「かけ子」として東南アジアへ移送しようとした疑いが持たれています。

つまり警察は、仕事を探している人との接点を作り、その後、犯罪の実行役につなげる役割を担っていた可能性を調べているわけです。

ただし、前原里帆容疑者は容疑を否認しています。

トクリュウ内部で前原里帆容疑者が実際にどの程度の立場にあったのかについても、現時点で確定しているわけではありません。

では、今回の勧誘はどのように始まったのでしょうか。

株式会社Firstの採用面接が勧誘の接点になった?

今回の事件では、株式会社Firstなどの採用面接で生まれた接点が、その後の仕事の勧誘につながったとされています

8月の事件に登場する47歳男性は、2025年に株式会社Firstの土木系求人へ応募しましたが、不採用になりました。

ところが約1年後、当時株式会社Firstの取締役だった松本佑香容疑者から連絡があり、「3日くらいの国内出張でカバンを搬入する仕事」「報酬30万円」などと持ちかけられたとされています。

9月の再逮捕につながった35歳男性も、建設現場の仕事を求めて採用面接を受け、不採用になった人物でした。

その後、「海外で稼げるテレアポの仕事」を紹介されたとされています。

会社員目線で考えると、ここはかなり厄介です。

不採用だった会社から後日連絡が来ても、「欠員が出たのかな」「別の仕事なら採用してもらえるのかな」と考える余地があります。

つまり、怪しい求人を見抜くときの「知らない人からの高額案件は無視」という対策だけでは十分ではないケースといえそうです。

そして警察は、こうした勧誘の対象になった人物がほかにもいる可能性を調べています。

ほかの面接応募者も国外へ移送された可能性

広島県警は、ほかにも採用面接を受けた人物が国外へ移送された可能性があるとみて捜査しています

8月の事件では匿名の情報提供や男性本人からの届け出などを受けて捜査が進められ、その過程で別の人物についても国外へ移送された可能性が浮上したとされています。

9月には、実際に別の35歳男性をめぐる事件で前原里帆容疑者らが再逮捕されました。

35歳男性は特殊詐欺の「かけ子」の仕事を示された段階で不審に思い、警察へ相談したため、海外への移送は未遂に終わったとされています。

仕事探しでは条件の良さに目が向きがちですが、「応募していない仕事を突然紹介された」「国内勤務だったはずが海外になった」「仕事内容を詳しく説明してもらえない」といった変化が重なったら注意したいところです。

転職では多少の条件変更はありますが、職種も国も変わったら、もはや求人票の原形がありません。

そして、この35歳男性をめぐる事件によって、捜査はさらに広がることになりました。

2026年9月には別の男性をめぐる事件で再逮捕

前原里帆容疑者と松本佑香容疑者は、2026年9月7日、別の35歳男性を国外へ移送しようとした疑いなどで再逮捕されています

容疑は所在国外移送誘拐未遂と職業安定法違反(有害業務紹介)です。

警察は、2026年3月下旬から4月中旬ごろ、35歳男性に「海外で稼げるテレアポの仕事を紹介できる」などと持ちかけ、トクリュウ側の人物へ紹介したとみています。

その後、男性には特殊詐欺の「かけ子」の仕事が示されたとされています。

男性は不審に感じて警察へ相談したため、国外へ移送されることはありませんでした。

前原里帆容疑者は「犯罪の実行役に勧誘していない」という趣旨の供述をし、松本佑香容疑者も事実について知らないという趣旨の供述をしており、2人とも9月の容疑を否認しています。

現時点で警察は、前原里帆容疑者らに指示した人物がいる可能性や、ほかにも海外へ移送された人がいないか捜査を続けています。

そのため、前原里帆容疑者とトクリュウとの具体的な関係や指示系統については、今後の捜査で新たな事実が明らかになる可能性があります。

逮捕や再逮捕という言葉だけを見ると話が確定したように感じますが、現段階ではあくまで捜査中です。

前原里帆容疑者が容疑を否認していること、逮捕された時点では有罪が確定していないことも含めて見ていく必要があります。

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